ここでは、散骨のルールやマナーについて解説したいと思います。

散骨*調べるナビの鈴木が担当します
散骨のルール・マナーを知っておく
今のところ、散骨に関する法律はないのですが、法務省では節度のある散骨なら認めていますが、好き勝手に散骨してはいけません。
最低限のルールやマナーを知らないと、迷惑行為になったり、法律に触れる事もあるのでご注意ください。
遺骨は粉骨にするのがルール
散骨する遺灰は、粒子2mm以下のパウダー状の粉骨にするというルールがあります。
サラサラな粉骨にすれば自然環境にも浸透しやすく、散骨の時にも目立たないという事ですね。
やはり見た目が明らかに遺骨だと周囲はビックリしますし、死体遺棄事件になるかもしれないので、粉骨化は散骨業者が必ず守っている決まりなのです。
業者に頼らず個人で散骨する人にも粉骨化は必須です。
一般社団法人 日本海洋散骨協会が設けた安心・安全を目的とした個人・散骨業者向けにガイドラインをだしています。
散骨場所の注意点
「近所の川で粉骨を撒いて大丈夫?」
ダメなんですよね。
川や湖などの生活用水源のほかに、国立公園、森林などは法律、条例で規制されていることが多いです。
海であれば90%散骨は可能ですが、海水浴場、漁場の付近では避けましょう。
散骨のとき、喪服?平服?
喪服姿で散骨するイメージ写真をインターネットで見かけますが、あまり関心はしません。
理由は、喪服姿だと海や山では凄く目立つので、なるべく平服にしてください。
海だと、漁師さんやレジャーを楽しむ人がいますし、森林でもゾロゾロと喪服で歩いていたら「怪しい儀式?」と思われてしまいます、
服装や行動に気をつけないと地元住民に通報されたり、「散骨されたら土地の価値が下がる」と迷惑になる可能性もあります。
なので散骨の時は普段着、そして目立たないのが一番なのです。
献花をキレイに見せる方法
散骨の時の献花は花束ではなく、花びらにしてください。
海の上でフワッ~と広がり、さらに花は赤、黄色を多めにすると鮮やかですよ。
花びらのもう一つメリットは、環境への配慮です。
散骨ガイドラインでも、ラッピングされた花束の包装紙、リボン、銀紙などは環境汚染になるかので花びらを推奨しています。
SNS・ブログで「散骨したこと」を発信していいの?
散骨した経験をネットで発信することは悪いことではありません。でもツイッター、フェイスブックなどのSNSですぐさま公開することは控えた方がよいかもしれません。
参列者のプライバシーや散骨場所への配慮上、ちゃんと検討してからアップロードした方がいいでしょう。
遺骨を入れる容器と注意点
散骨するには遺骨を粉骨にしますが、その粉骨は骨壺でなく、小さい容器や水溶性紙袋に入替えてください
骨壺だと目立ちますし、何よりも重いです。
成人の遺灰は2~3㎏もあるので、袋の底が破れない強度のある布製バッグなど選んでください。
目立つと言えば、散骨時に遺影、位牌も周りに配慮してくださいね。
けっして遺骨と一緒に海に投げず、散骨あとは必ず持ち帰ってください。不要になった後は遺品整理業者で処分するか、お寺・神社でお焚き上げを頼みましょう。
船酔いには十分気を付けて
故人を見送る大事な日ですから前日は十分な睡眠、当日は酔い止め薬を持参して同行者に心配をかけないこともマナーです。
海が荒れると船酔いになる人が多いです。その症状は頭重たく、胃はムカムカとなり、散骨どころではありません。漁師でさえ波が高いと船酔いをするそうです。
以上、散骨のルールとマナーを解説してきました。