墓じまい、そして改葬(お墓の引越し)について約73%の人が大変と感じているようです。
墓じまい経験者が、その実例と費用など含めてを解説していきます。
・はじめに
すでに親族に話し終わってますか?
相談はしておかないと、あとから「勝手に墓を処分して散骨した」と気まずくなる可能性大です。
なのでお墓、遺骨など受け継いだ祭祀継承者と親族には必ず同意を得てください。
貴方が祭祀継承者であれば、皆さんのOKをもらってから進めましょう。
墓じまいの費用・相場
まずは費用の話ですが、30~40万円が墓じまいの相場です。
その内容と流れは、
・遺骨の取出し(引取り)
・墓石の撤去工事
・地面を整える ⇒ 完了
これらの平均単価は、
・遺骨の取出し 3万円~
といった感じです。
ちなみに私は、市営墓地の区画6㎡で33万円かかりました。(遺骨3体です)
墓地管理者に自分で安い業者を探すと言ったらダメでした。やっぱり指定の業者がほぼ100%いるので別業者をつかうのは難しいかもしれませんね。
お寺の場合には、離檀料のほかにお布施(魂抜き、読経など頼んだ時)がかかります。
あと、せまい敷地だと撤去用クレーンが使えないので、人件費でもっと費用が高くなります。
墓じまいの手続きと方法
とりあえず電話でもOKなので、先に墓じまいを伝えます。
その後に墓地事務所(石材店)へ行き、故人名、遺骨数と今後のスケジュールを確認をして契約します。
⇒遺骨の引取り(現地)
⇒墓石撤去
このように現地には1~2回(契約、遺骨引取り)ほど行くだけで、墓石撤去の立会いは必要ないことが多いようです。
撤去工事が終わって自宅に完了報告書が届いてすべて完了。
空いている時期なのか、わずか1か月で終わりました!
・遺骨の取出し日の服装、用意する物
基本的に平服でOKです。お花は不要、数珠はお好みでお持ちください。遺骨を取りに行くだけなので線香含め遺影・位牌、線香も持参する必要はないでしょう。サービスの良い業者だとお線香を用意しています。
・骨壺の持ち帰り方
骨壺の中は雨水を溜まっている事もあるので骨壺ごとビニール袋で覆ってください。水が気になるようであれば、骨壺のフタを少し開いた状態で傾けて水抜きをしましょう。あとは、自宅まで持ち帰ります。自宅で保管したくない人は、墓地まで出張して遺骨を預かる散骨業者を選ぶとよいですね。
・改葬許可書が必要な場合
ごく稀に墓じまいで、改葬許可書が必要と言われます。基本的には不要なのですが、求められた場合はお墓のある地域役場で以下の書類を用意して手続きをします。
この2点が基本的な必要書類です。
改葬申請書 (役所窓口でもらう)
受入証明書 (散骨業者が発行)
「受入証明書」は散骨業者に発行をお願いします。
「散骨は改装として許可しない」という自治体の担当者に言われたときは、受入証明書は不要で改葬の理由欄に「自宅で手元供養する」と記入して、一旦は自宅に遺骨を持ち帰る形にします。
墓じまい後の散骨方法
ここから海洋散骨の話になります。
結論から言うと、海の散骨は業者に頼んだほうが間違いなく安くて手間もありません。
私はボートをチャーター、散骨も全部自分でやりましたが、結局は業者と同じ費用が掛かっちゃいました。
・散骨の委託・代行サービスだと簡単で安い!
遺骨を預けて散骨を代行してくれる業者だと平均相場3.5万円、大手5万円が相場です。散骨代行の平安堂さんだと、海洋散骨アドバイザーに合格したスタッフがお花いっぱいの散骨が32000円なので費用を抑えたい人はココをおすすめします。
・遺族が乗船するセレモニー散骨
自分たちの手から散骨してご先祖様を見送りしたい!という方は、乗船型の散骨セレモニーがおすすめです。平均費用25万円に動画撮影・献花などのオプション料金を合わせるとお値段はもっと高めになりますが、家族みなさんと素敵な想い出が残せます。
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墓じまいで後悔しないために
墓じまい後は、以前のように墓参りができず、散骨すると故人を偲ぶ場所も海では漠然としてしまいます。
なので後悔をしないよう、散骨の時に少し遺骨を残して手元供養する方法があります。これを分骨とも言います。
この手元供養のスタイルとして、ミニ骨壺に入れて仏壇に置いたりアクセサリーにするという方法があります。
つまり手元供養すれば、お墓の代わりになるわけですね。
今人気の樹木葬という選択もあります。
樹木葬だと墓じまいした意味がないと思うかもしれませんが、管理料、維持費0円そして46000円ならお墓より断然いいですね。
千葉県・法光寺というお寺の樹木葬ですが、住職による年3回、春・秋の彼岸、盆の読経も無料なので、お墓参りも毎回行く必要がないのも良い点です。
教・宗派問わない・お寺の樹木葬コース